山口 路子
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*恋愛はとてもやっかいだし、胸は痛くなるし、傷つくことも多いのに、ひとはひとを好きなることをやめられません。年齢は関係なくて、どんなに若くてもどんなに老いていても、恋をしたときの、世界が違う色彩に変わるあの瞬間の、なんともいえない気持ちはみな一緒です。
*出版のお話をいただいた時、私は担当編集者の方にこう言いました。
「美術の本ではないんです。一枚の絵を通して恋愛や女の生き方、男と女の可能性を探りたいんです」
*この本には18枚の絵と、18人の女性と、18人の画家が登場します。
彼らの恋愛や、彼らが生み出した絵を見ていくうちに、私はそこに思いがけないものを発見しました。
*それは恋や愛に惑い、そして女として生きるということそのものに、しばしば立ち往生してしまう私自身に新鮮な示唆を与えてくれました。
*フェミニズム的な考え方とはまったく違う世界にある、男女の関係のひとつの理想と深い関係がある、その風景を、読者の方に感じ取っていただけたら、嬉しく思います。
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